2024.4.5

SOKI ATAMIで取り戻す、“ありのままの自分” | SPECIAL REPORT

古くから湯治文化の根付く熱海に、地域の文化と食を感じながら心身を整える現代の温泉宿 SOKI ATAMI。客室のアメニティにはOSAJIのスキンケアラインが並んでいます。気張らずにありのままに、自分の本質に触れるひと時。宿に込められた想いを紐解きながら、OSAJIとの共通項をご紹介いただきました。

※2021年に公開した記事の再掲載となります。


“ありのまま”が心地よい
心と身体の本質に向き合う滞在。

熱海湾と熱海の奥座敷に位置し、静寂な空間に佇むSOKI ATAMI。まるで田舎の懐かしさと、現実から切り離された非日常な空間が共存する温泉宿です。

「SOKIとは『素器』、つまり素(す)のままの器(うつわ)という言葉に由来、ありのままの・飾らない・手を加えない本質の、といった意味があります。素の自分を見つめ直せる場所。旅の本質に触れる場所。押し付けがましくないけれど、しみじみと感じられるような、自然の中から生み出される素のままの美しさを、SOKI ATAMIに滞在していただく時間の中で体感いただけるよう、館内の至るところに想いを込めています」

熱海に古くから根付く“湯治”。江戶時代に徳川家康が湯治に訪れたことをきっかけに、病気や怪我の療養の場として栄え、現代に至るまで誰もが知る日本を代表する温泉地として愛されています。 SOKI ATAMIではその湯治文化を継承し、温泉に浸かり、地域の文化と食を感じながら心身を調える滞在を提供しています。

朝食や最上階の茶寮では、和漢を取り入れた食養生を。監修しているのは、漢方家の杉本格郎氏。

「杉本さんにお話を伺った際、“漢方の考え方の本質は〈土地のものを食べること〉にある”と話されていたことがとても印象的です。その土地で根付く植物には、その土地で生きるために必要な栄養素が備わっている。滞在を通して、日常生活の本質にも立ち返るきっかけになったらと思います」

人・自然との触れ合いから
自ら感じ、調えていく。

「SOKI ATAMIでの滞在では、プロセスを楽しんでいただくことを大切にしています。例えば食事。食に込めたこだわりは語り尽くせないほどありますが、まずは、せっかく熱海の地に足を運んでいただいたのだから、地元のものを食べていただきたい。どんな土地でどんなプロセスを経て作物が育ち、どんな料理人によって調理されていくのか。里庭で育つ野菜やハーブのことや旬の食材について、街場のレストランのように和気藹々とした空気でコミュニケーションをとりながら味わっていただく。宿にいながらそんな温かい時間を過ごすことができたら素敵ではないかという発想から生まれました」

土を触ってみたり茶葉を混ぜたり、宿のスタッフと地域文化や食材について話したり。大自然とそこに生きる人々との触れ合いの中で思考や興味が生まれ、滞在を通して、子どもの頃の直感的で素直な感覚に戻るような、“ありのままの自分”に自ら調えていく。

「里庭での体験も館内のアートも、関わる深度はお客様によって様々です。ここでは、スパやアクティビティのように、受動的に癒されたり刺激を感じるということではなく、自分の心の動きに合わせて自分のペースで過ごすなかで、ありのままの自分を取り戻しにいって欲しいなと思っています」

役目を終えてアートへ
朽ちていく様に宿る美しさ。

「設計に入る際、建築家やデザイナーには、“素の器としてのデザインを”と依頼をしました。表現したかったのは、緻密に設計された美しいアートではなく自然に生み出される美しさ。それは、“経年変化を受け入れて慈しむこと”。朽ちていく様の美しさを感じて欲しいという思いもあります」

景石や外構サイン、SOKIスイートのテーブルには、日本の三大銘石として知られる「本小松石」を採用。熱海からほど近い真鶴町でのみ採掘される上質な石で、かつては江戶城の築城の際にも使われていました。

「本小松石は時間の経過とともに、味わい深い錆色に変化していきます。それでいて、⻑い時間を経ても機能として劣化しない。まさに“素の器”。SOKI ATAMIを体現したような自然物です」

館内にちりばめられたアート作品は、東京浅草橋で古道具を扱う白日が担当。人の手によってつくられた物たちが役目を終え、自然に還っていく途中。その過程に宿る神々しい表情を瞬間を掬いあげ、“あるがまま”を表現しています。

「コンセプチュアルな世界ではなく、押し付けがましくないけど、しみじみと感じてもらえるような、気張らない空間を大切にしています。自然に 存在するものから生まれているからこそ、心地よく楽しんでもらえていると思っています」

〈SOKI ATAMI〉

住所:静岡県熱海市小嵐町4-36
※JR熱海駅より車で約10分

Tel:0558-82-6511
Mail:info-atami@so-ki.jp
http://www.so-ki.jp

photo:shuhei tonami,zoom
text:Ayumi Oguma

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