2023.8.9

ショコラさん Artist|Living Tips

いろいろな制限に不便と感じる世の中でも
自分次第でほんの少し前向きな暮らしへとシフトできる。
OSAJI が出会う素敵な女性は、どんな変化をもたらし
どんな日常を過ごしているんだろう?
そこには学ぶべき暮らしのヒントがたくさんありました。

ショコラさん

Artist

1978年、東京生まれ。幼少期よりモデルとして活躍し、1997年に歌手としてデビュー。2005年、パートナーである片寄明人とのユニット「Chocolat & Akito(ショコラ&アキト)」を結成し、音楽活動を行っている。また、自らデザインを手がけるアクセサリーブランド「Corchea(コルチェア)」を2003年に設立。ひとつひとつ手作業で作る温かみ溢れる作品にファン多数。4歳の息子をもつママとして、雑誌やWebでインタビュー取材などもこなす。


癒される空間になるようにと
ウォールデコ制作をスタート

もともと家にいることが好きなんです。我が家は完全なるインドア派(笑)。なので、ステイホーム中もそこまでストレスを感じることはなかったのですが、それでも以前よりも多くの時間を家で過ごすようになり、わたしだけじゃなく、まわりの人たちもきっと同じような時間を過ごしているんだろうな、と思ったんです。そんなときに、身につけるのではなく、家に飾れるものを作りたいと思いつき、ウォールデコ制作をはじめました。作るにあたり、わたしがデザイン制作している〈Corchea(コルチェア)〉の木製イヤリング・パーツを使いたいと思い、すぐに札幌の工房に電話をして打ち合わせをしました。いまは試作を作っている段階。パーツを作るのも、くっつけるのも手作業で、これがまた大変。木なので個体差があるし気温で形が変わることも。そんなことを理由にスローペースで進めていて、もう少し修正をしたら販売できそう……な予感。イヤリングもそうですが、マイペースなわたしの作品を待ってくださる人たちがいて。ひとつ買ってくれた人がまたリピートで買ってくれることが本当にありがたいです。お花を飾って愛でるように、ウォールデコを飾って色彩で人の心を癒せたらいいなと思っています。

Corchea〉は、木工で個性豊かなカタチのパーツを作って絶妙なニュアンスカラーに塗り上げるすべてが手作業のアクセサリー。もともと自身のツアーグッズとして作っていたところ、知人の展示会に誘われて出展したのがブランド立ち上げのきっかけ。

毎日の食卓に並べている
発酵食で健康を意識

もともと食べることが好きで、色々調べているときに発酵食を知りました。このような状況になり、改めて体にいいものを取り入れる大切さを実感しました。手作りの味噌や塩麹、ぬか漬けなどを毎日食べていると体が強くなる感じがするんです。もちろん、睡眠や運動も大切だと思うのですが、発酵食を食べておけば安心という勝手なる自論(笑)。味噌は毎年2月に家族みんなで作ります。豆をつぶしたりするのもけっこう力がいるんですよ。息子も楽しんでやっているので、家族の定番イベントに。塩麹を使ったおすすめ料理は、紫キャベツを千切りして塩もみし、水分が出たら絞り、そこに塩麹、オリーブオイル、お酢を入れ混ぜて冷蔵庫で寝かせておくんです。日に日に味が馴染んできてとっても美味しいんですよ!お惣菜屋をのぞいたときにお肉やお魚にも塩麹を使っているのを見て、今度やってみようと思っています。ぬか漬けも毎日みんなでポリポリ食べています。その日の気分で入れるものを変えたりして。発酵食は息子も気に入って小さい頃から食べているもの。もちろん食べムラがあったりしますが、家族みんなで揃って食べると息子も「美味しいね」と言って食べてくれるので、作り甲斐があるなって思っています。

(写真・上)祖師ヶ谷大蔵にある「ごはん屋ヒバリ」の手作り味噌キットをお取り寄せ。ここの味噌キットなしではうちの味噌は出来上がらないってくらい頼りにしているそう。

自分が好きなモノや香りが
身近にあることが幸せ

普段は毎日していた買い物もステイホーム中は旦那さんがまとめて買いに行ってくれました。日用品も買いだめとまではいかないけれど、ちょっとだけ多めに買うようにしていました。何かあったときに慌てないようにする準備も必要なのかなと思ったんです。そんな日用品をしまっておく場所は、お気に入りの柳行李(やなぎごおり)。飾っていても可愛いし、蓋もひっくり返して収納できるのですごく便利。息子が産まれるときに寝具入れを探していて、出会いました。かごが好きで大小いろいろなかごを使っているのですが、この先、引越しなどでどんなタイプの家に移ったとしても使えそうなデザインであることも決めてでした。そして、最近は自分に合う香りを見つけることも趣味のひとつ。お気に入りは〈kako 家香〉のホームフレグランス。先日、お誘いを受け、調香体験に行ったんです。好みの香りが出来上がるまでの工程も新鮮で楽しくて。お風呂上がりや寝る前、起きたときにシュッとスプレーしているのですが、一瞬で癒されるので、息子もお気に入りです。あとひとつおすすめなのは、〈ニールズヤード〉のエッセンシャルオイル。出産後、ホルモンバランスの影響で気分の変動に悩んでいたところ、ウーマンズオイルがいいとの情報を得たので試してみたらよくて。疲れているときや落ち込んでいるときにこれをかぐとすごくリフレッシュするんです。香りの持つ力って本当にすごいんだなって、日々、体感しています。

家族と過ごすおうち時間を
何よりも大切にしたい

先ほども話しましたが、インドア派な我が家の生活はコロナが流行る前と変わらず。それは心境の変化も。家族がベストフレンドみたいな感じなので。これってとても幸せなことなんですよね。確かに「旅行に行きたい!」って思うこともありましたが、それも仕方ないかで済ませられる性格(笑)。子供も家遊びが好きなタイプなので、お人形、粘土、お絵描き、わたしの仕事を手伝ってもらったり。たまに近所のお気に入りの公園に行って枯葉を探したり、息子が〈ポケモン GO〉にはまっているので探しに出かけたりしています。家で過ごす時間で大切にしているのは息子と絵本を読む時間。おもちゃが欲しいと言われたら悩むけど、絵本は欲しがったら積極的に買うように。近所に素敵な本屋があるので、息子とよく遊びに行くんです。チェコの絵本やアート本など、大型書店ではなかなか見かけないセレクトがお気に入りで。おかげで息子も本を読むことが大好きです。近いうちにやってみたいのは家族キャンプ。旦那曰く、子供の頃のキャンプの想い出は今でも覚えているそうで。わたしも旦那も虫が苦手なんですけどね、子供が喜びそうだから、暖かくなったら企画したいなと思っています。また、最近はもっぱら母親業がメインとなっているけど、また歌いたいですね。そのときは家族3人でアルバムを作れたらいいな。息子も歌うことが好きなので、息子が声変わりする前に、叶えられたらいいな。

(写真・中)2人のお気に入り絵本3冊。文字がなくても絵だけで親子の会話を楽しんでいるそう。スズキコージさんの絵本はイラストの色合い、物語の独創性がお気に入り。(写真・下)公園に落ちていた枯葉を集めてカゴに入れてちょっとしたインテリアに。

photo_Miho Kakuta
hair & make-up_Aya Murakami
edit & text_Kozue Takenaka