▼自分の良いところに気づこう。チャームポイントの見つけかた。 | 第4回

OSAJIメイクアップアーティストとして日々、直営店やOSAJI取り扱い店舗で、お客さまに実際にメイクレッスンをさせていただいたり、スタッフへのトレーニングや撮影業務、メイクアイテムの開発などに関わっております。

私がメイクを通してお伝えしたいのは“メイクを心から楽しんでもらいたい、そしてメイクには心を動かす力が宿っており、ご自身に留まらず周囲の方の「笑顔」が増える”ということ。この連載ではその想いをお伝えできたらと思っています。

 

OSAJI メイクアップアーティスト
後藤勇也


第4回

自分の良いところに気づこう。
チャームポイントの見つけかた。

この連載で、一貫してお伝えしていることですが、メイクを楽しむために必要な心持ちとしてやはり大切なのは、コンプレックスに捉われないこと。

コンプレックスを隠すメイクから、チャームポイントを活かすメイクへシフトチェンジできると、毎日のメイクはぐっと楽しくなるはずです。

では、自分のチャームポイントを見つけるにはどうしたら良いか?という視点で、今回はお話ししたいと思います。

普段周りに褒められるパーツとか、自分が自分の顔で好きだなと思うパーツが思い浮かぶなら、もうバッチリです。なかなか自分では思い当たらない…!という方は、ちょっと発想を転換して、“普段メイクに時間をかけていないパーツ”はどこかな?と考えてみてください。実はそのパーツこそ、チャームポイントかもしれません。

例えば、

・唇の血色がよくて、いつも口紅は塗らずにリップクリームだけで済ませている
・目力が強すぎてしまうから、アイライナーは引かない
・眉毛がしっかり生えているから、ペンシルで描かずにアイブローマスカラで色や毛流れを整えるだけにしている

などなど、誰しも一連のメイクステップの中で、そうゆうポイントってありますよね。自分ではちょっとネガティブに捉えていたり、目立たないようにしてしまっていたパーツが、実はあなたの素敵なチャームポイントかもしれません。

そして、いつもは省略したり、簡単に済ませていたパーツ(あなたのチャームポイント)を軸にメイクをしてみてください。意外な発見があったり、メイクが楽しくなるきっかけになるかもしれません。

いままでは口元のメイクをリップクリームだけで済ませていたなら、あえてアクセントになるようなカラーを塗ってみるのも良いと思います!最初は慣れないかもしれませんが、口元が強調される分、アイシャドウやチークを肌馴染みの良いカラーにしたり、バランスをとりながら試してみてくださいね。

まつ毛が多く、目もとが強すぎて普段アイメイクはナチュラルにしているという場合は、アイシャドウは普段通りのままで、カラーマスカラを選んでみるのもおすすめです。黒いマスカラよりも軽やかで、カラーが醸し出す印象が目元にニュアンスを与え、メイクの幅がぐっと広がります。上下でマスカラのカラーを変えて楽しむのも◎

目もとが強くアイライナーを避けているなら、目全体ではなく目尻のみに、とびきりビビッドなカラーアイライナーを描き、さりげなくアクセントにするのも良いです。

また、頬骨が張っていて普段あまりチークを塗らないという方は、ベースメイクでツヤのあるものを使ったり、コントロールカラーでニュアンスに変化をつけると、ぐっと印象が変わって素敵です。カラーの発色の視点ではなく、肌づくりの雰囲気を視点に置いてメイクしてみるのも◎

そうやって、チャームポイントを活かしたメイクを楽しんでいるうちに、あなたにしかない魅力的なメイクになり、気がついたら自分でもコンプレックスにフォーカスしなくなってくると思います。

メイクをする側の私としては、その方のチャームポイントを大いに活かして、メイクのポイントとなるように設計することを意識しています。他人にはない魅力を全面に押し出して、メイクを楽しみましょう。

試してみてちょっと違うなと思ったら、やり直せばいいだけですから。しつこいようですが、メイクは、落とせるのですから。ぜひ色々チャレンジしてみて欲しいです。

メイクを楽しむことを通じて、心を健やかにポジティブに、毎日をちょっと色鮮やかに感じていただけたら嬉しいです。


PROFILE

後藤勇也

OSAJI メイクアップアーティスト

多数のメイクブランドでのメイクアップアーティスト経験を経て、2020年より「OSAJI」 に入社。社内外のイベントでのデモンストレーションやスタッフの育成に取り組んでいる。OSAJIらしい、その人自身の魅力を惹きたてながら寄り添うメイクが好評。


Interview:Ayumi Oguma

SHARE